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今最も推したい漫画『シャングリラ・フロンティア 15巻』

  アニメも遂にこの10月からスタートした『シャングリラ・フロンティア』。 ゲーム化も発表されており、これからますます『シャンフロ』ワールドは拡大しそうだが、先日最新刊の15巻が発売。 本巻ではシャンフロの世界から離れ、カッツォに呼び出された格闘ゲームイベントに出演が続いている。そして海外のプロゲーマー相手に、遂にサンラクが登場という展開。 個人的に、今最推しの漫画作品。 その魅力のひとつが、物語が幾つものゲームタイトルを行き来するが、きちんとつながっていくところ。 シャンフロのような王道のRPGだけではなく、本巻で描かれている格闘ゲームなど、ジャンルが様々。それら全てでゲーマーなら思わず頷いてしまうあるある的な要素が散りばめられており、原作の硬梨菜氏のゲームに対する造詣の深さを感じる。 この幅の広さが、今までのVRゲームを題材にした作品にはない魅力ではないだろうか。 もし、アニメで面白いと感じた方は、ぜひ原作である漫画を一読してほしい。テンポの良い展開はアニメそのままで、絵のクオリティはアニメよりも漫画の方が上だと僕は思っている。

『ベルセルク 42巻』三浦先生亡き後に、希望はあるのか?

  著者の三浦建太郎先生がお亡くなりなったのは、2021年。 僕が高校生から読み続け、単行本も集めている『ベルセルク』は未完となった。 容赦のないストーリー展開は、日本漫画史に残る最高のダークファンタジーであると考える。 しかし、その『ベルセルク』。残されたスタッフ、そして今後の展開を聞いていた三浦先生の親友・森恒二先生監修のもと、物語が最後まで描かれることが決定した。 いちファンとして、こんなに嬉しいことはない。 そして、三浦先生亡き後の新体制で描かれた新しい『ベルセルク』の物語が遂に単行本として発売された。それがこの42巻である。 さて、前置きが長くなったが、感想としては、率直に”不安の方が強い”。 今巻の内容が、展開的に淡白な流れにならざるをえなかったのかとは思うが、それにしてはあまりにも物語の奥行きが浅かった。 三浦先生といえば、読者の心を抉るかのような心理描写の達人。それこそが『ベルセルク』の最大の魅力だったように思う。 ただ、先にも書いたようにあくまで現時点での感想でしかない。 三浦先生から意思を継いだ方々の『ベルセルク』はまだ始まったばかり。ガッツの物語を最後まで描く決意。それだけでも、ファンはありがたいのである。 あとは、ガッツの物語が終了する前に、自分が死を迎えないことを祈るだけか…